no title
くらくらする。わからないことばかり。疲れきって心を失ってしまう虚しさが怖くて堪らない。感情的になってしまったら、それを誰かが怖いって言ってた。感情を押し殺してそのまま殺してしまうなんていやだよ。心を失ったままでも身体を生かし続けることができてしまうネ、きっと。そうなる前に、心を使い切るその瞬間、わたしはわたしを殺したい。
空虚に息をしている、それでも息をしている、感情なんてない顔をする、あなたたちはなにを思う。街に蠢く人たちのなにもわからないまま俯いている。
目の前にいるあなたに背を向けて、わたしはわたしに向き合っている。わたし越しに見えるあなたは歪んでいてよく見えない。
みんな生きるために他人を消費している。
感情のやりとりをしよう。そのためにいつまでも敏感でいるから。