3103s3013

無です

インターネットアイドル

昨日のブログに追記したら、体力をほぼほぼ使い切った。頭が痛い。でも自分の形をなぞっていないと、不安で居た堪れない。いまは言葉に変換して書き連ねることがいちばん自分の形に近い。

インターネットをはじめたのは中学生になったくらいだった。学校で流行っているブログやホームページに憧れた。でもなんだかその流れにうまく馴染めなくて、何度か作り直して、クラスメイトに公開するのも見るのもやめてしまった。代わりにこっそり、どこかの知らない高校生の生活をホームページやブログを通して見るようになった。わたしはインターネットアイドルが好きなのだけど、それに近い気持ちでその高校生たちを見ていたと思う。そしてわたしもそれになりたかった。いまでも。当時はキャラを作って自分だとバレないように日記のようなものを書いていた。インターネットは自分では無いなにかを自分として見せびらかすのに適していた。でも、虚しさと寂しさが募っていくだけだった。だって自分である要素が1mmもなかったから。それは見せびらかす用のキャラで万引きできそうないい感じのものを万引きして自分のものだと言い張るような行為だった。もちろん誰にも読まれることはないし、読まれたら読まれたで嘘をついている罪悪感とそれがバレる恐怖で逃げるようにブログを消していた。どのキャラもそれで居続ける土台がわたしにはなかったが、虚栄心だけが育って、その行為を繰り返していた。ダサい。自我を持ったのが22歳くらいのときだった。はじめて自分には感情があることを自覚して、同時に自分の存在が絶対的なものなのだと気づいた。だからといってその瞬間になにかが大きく変わるわけではない。気づいたことは大きなことだけど、まだなにも行動していないのだから。それからずっと自分を見つめ続けている。それだけはやめてない。考えたくても頭が動いてくれない、感じたいのに五感がすべて働かない、身体が動かない、そういうどうしようもないときはたくさんある。でも、自分からは逃げなかった。もうなにも抱えきれなくて、暴れて、泣き叫んでも、逃げられなかった。わたしがわたしであるためのひとつの手段がインターネットだ。自分本位に人のものを奪い自分だと思い込むのは最悪で気づいてやめられてよかったけど、ずっと過去を許していない。だからなにとかはないけれど。リアルでもインターネットでも自我が芽生えてからは自分の感情を自覚して発してる。でも全然不安定で、自分の存在を示すために叫んでしまう、誰にも訊かれてない自分のことを話してしまう。そして昨日のブログに続く。

昔はあたりまえだが、いまでもやっぱりインターネットアイドルにはなれないなと感じる。虚実を使いこなすにはまだまだ時間がかかるし、一生かかってもそんな器用なこと、わたしにはできないかもしれない。だからずっと憧れてしまう。わたしはいつまでも未熟でスタートラインに立てないまま、何者かにはなれない。それでも、わたしであることはできる。わたしのぜんぶで生きたって言いたい。ダサくて卑怯で臆病で、そんなんで終わるのいやだから、ちゃんと自分を生きたって言いたい。それをわざわざ書いてインターネットに流してる。誰かが読んでなにになるかはわからない。ためになることを書いてるわけでもない。ただ自分のことを自分だって叫んでるだけの一方的なコミュニケーションだ。もしこれを読んでくれてるあなたが感じたり考えたりしていたらどうしよう。興味や好意をもってくれたら、もしくは嫌悪したり怒ったりなんでもいい、そんなにわたしに向き合ってくれることがあったら。そんなことが起こったら素敵だ。それに期待してインターネットに流しているのかもしれない。人との繋がりと距離感がインターネットのおかげで保たれている。

自分のためのブログです、これは。そして不器用なりのコミュニケーションです。読んでくれてるあなたがいるなら。