3103s3013

無です

帰り道

毎日かけるほど何も無くなってしまった。とにかく家に帰りたくなくて、カラオケや映画館喫茶店を点々としながらなんとか家に帰らず、寝るためだけに家に向かった、1週間。退院してから前よりずっと家にいるのが不安でいたたまれなくなってしまった。酒でもタバコでも誤魔化せないし誤魔化すために酒もタバコもやりたくない。映画はたのしかったし、歌うのも好きだからカラオケはずっと歌ってたし、喫茶でだって居心地がいい。悪いことは何も無いはずなのに、とにかく金がない。金がなければ外に居場所がない。家も居場所になり得ない。道路にほっぽり出されている気分なんだ。金さえあれば漫喫に入り浸るし、カラオケで1晩過ごし、海に行ってそのまま旅館に泊まる。とにかく金がない。

今日は大家さんとたまたま階段であって会話をしたし、電話がきたから大きな声ではきはきと話したし、通院日だから先生とたくさん話して最後は笑い声を出して笑った。閉店間際までファミレスにいて、帰るしかなくなったからコンビニで安い9パーセントのアルコールを買ってだらだらと歩いてなんとか1時間たった。途中またコンビニでアルコールを買って今は川沿いで座り込んでこれが飲んだら帰ると決めてちびちびと飲んでいる。家に帰れないことを先生に話してだいたいその話で1時間が埋まったけれど、とりあえず今が何月何日の何時なのかを確認しましょうということで話が終わった。今は3月4日の1時1分ですね、あ、2分になった。牛乳の賞味期限が切れてしまうから、家に帰らなきゃいけないな。