3103s3013

無です

感じたこと。想像したこと。

「死んでもかまわない」と言われたのをぼんやり思い出してはじわじわと苦しくなる。死なないでって言ってほしかったわけではないのに。もう少し正確には「死んでもおかしくないと思った」「それでもいいって思ったの?」「うん」というやり取りだった。少し躊躇いながらも正直な答えを聞かせてくれたと思う。だからどうとか、続きはない。そうなんだ。それだけ。自分を守るために非情になれる人。被害者にも加害者にもならない、関係の無い人。

はやく、この人の中で死んでしまいたいと思った。きみは二度とわたしを思い出さずに、わたしは二度ときみの目に触れることなく、生きていけたらいいのになあ。きみがとても繊細であるが故に身につけた、傷つかないでいる術だから。嘘をつくことも、無責任でいることも、無関心であることも。

残酷。どこまでも、透明なんですね。

きみの中のわたしならいつでもどうぞ死んでくれ。そんなのただの記憶だよ。わたしはもう死んでいる。何度も何度も何度も何度も。死ぬのはいつも怖くて堪らない。全身から恐怖が溢れて泣いても叫んでも、存在を感じることができなくなる。助けてなんて言ってしまったら、また絶望が襲ってくる。その絶望に抵抗するように、頭の中に死にたくないという感情がわっと湧き出してきて、その感情だけでいっぱいになって塗りつぶされる。そうすると、さっきまでわたしにすら忘れ去られていた自我がひょこっと出てきて、その瞬間、世界の全部がわたしになる。わたしは誰かの中には生きられない。誰かの中にいるわたしもわたしなのだけれど、それはわたしのものじゃない。わたしはわたしをやるしかないのです。

しかし今日もなにもできなかった。シャワーを浴び、部屋を片付け、ゴミをまとめた。なのにこれじゃ、スタートラインにも立てない、ずっと。

くるしい。