3103s3013

無です

回想

病院だった。号泣、過呼吸、ぎりぎり耐えた。

破壊衝動、キャパオーバー、反動で人を傷つける。人を殴るのも殴られるのもぐにゃっとしていて気持ち悪い。硬いゴムに拳を叩きつけてるみたい。

いつからか、わたしは壊れることを望んでいる。いまも、ずっと。原因はほとんど母にあり、まだ実家にいた頃、よく自分の腕や脚を殴って腫らしていた。いつも赤紫色に腫れ上がるだけで折れてはくれなかったけど、きっとどこまで壊れても意味なんてなかったと思う。たとえ腕を折っても、脚を折っても、許されることもなければ愛されることもない。頭がおかしいと一蹴して、また無視されるだけだろう。それでもわたしは腕を折りたかった。それがどれほど馬鹿なことでも、絶望の中でできること、それくらいしかなかったよ。馬鹿でいないと息できない。現実はいつも歪んでいる。

壊れることで安心する壊れた頭が治らない。絶望の中で自分を壊し続けている、どこまでも。

診察でひさしぶりに母との出来事の詳細を少し話したから、記憶がぶり返して、このことばかり考えていた、きょー。頭いてえ。

いうほど元気でもないけど、いうほど元気じゃないわけでもない。

明日は、前髪を切ろうと思う。